スクリーンリーダーを使ってみよう
視覚障害があり、画面を視覚的に捉えることができないユーザーは、 スクリーンリーダー と呼ばれるソフトウェアを使用して、コンピューターを使用しています。 スクリーンリーダーを使うと、画面上の情報を、音声や点字を使って読むことができます。
スクリーンリーダーは、OS やデバイスごとに以下のような種類があります
- Windows
- macOS
- VoiceOver(OSに標準搭載)
- Android
- TalkBack(多くの場合標準搭載)
- iOS / iPadOS
- VoiceOver(OSに標準搭載)
freee での PC 向け Web アプリケーションの動作確認には、日本語圏の視覚障害者に Windows ユーザーが多く、無料で積極的に新しい Web 技術に対応していっていることから、Windows + Chrome +NVDA を標準の動作確認環境としています。
この研修では Windows を使用している人は NVDA を、macOS を使用している人は VoiceOver を使用してください。
スクリーンリーダーの使い方
ここでは、スクリーンリーダーの体験や動作確認に必要な最低限の操作方法を紹介します。
NVDA の使い方 (Windows)
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NVDA 日本語版の Web ページ から、ダウンロードしてインストールしてください
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Insertキーや無変換キーを NVDAキー として使用します
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NVDA+N キーでメニューを開き、そこから終了することができます
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NVDA+Spaceキーで、 フォーカスモード と ブラウズモード を切り替えながら使用します
- 画面を読んでいくときはブラウズモードの状態で、 ↑, ↓, ←, → キーでカーソルを動かしていきます
- フォーム等を操作するときはフォーカスモードに切り替え、キー操作が Web ブラウザに直接渡るようにします
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ブラウズモードでは、Hキーで次の見出しへ移動したり、 Kキーで次のリンクに移動したりできます(Shiftキーを押しながらだと逆順になります)
詳しくはNVDA を用いたチェックの実施方法 を参照してください。 また、 NVDA チートシートを見ながら操作することをお勧めします(このページで紹介していない操作についても書かれています)。
VoiceOver の使い方 (macOS)
- VoiceOver は macOS に標準搭載されています。インストールは必要ありません
- 起動・終了の方法は複数あります。使用している Mac に最適な方法で起動してください
- Commandキーを押しながら、Touch IDを素早く3回強く押し込む
- Command+F5キーを押下
- Siri を起動して「VoiceOver を起動して」「ViceOver を終了して」と言う
- VoiceOver を起動すると表示される「キャプションパネル」の左上の × ボタンでも終了できます
- CapsLockまたはOption+Controlを VoiceOverキー として使用します
- VoiceOverキーを押しながら、↑,↓,←, → キーでカーソルを動かして画面を読んでいきます
- VoiceOver+U でローターを開き、見出しなどへの移動ができます
見出し
このページ内には見出しが多く使われています。スクリーンリーダーの見出しのジャンプ機能を体験してみましょう。
- NVDA では、ブラウズモードでHキーまたはShift+Hキーを押すことで、前後の見出しにジャンプすることができます
- macOS の VoiceOver では、VoiceOver+Uでローターを起動し、←→キーで「見出しメニュー」に移動、↑↓キーで見出しを辿ることができます